LGBTQなどの当事者や支援者らが街を一緒に歩き、性の多様性への連帯を示す「金沢プライドパレード2023」が9日、金沢市内であった。モデルでタレントのアンミカさんや作家の乙武洋匡さんらが参加し、700人ほどで行進した。
パレードは今年で3回目。エッセイストの小島慶子さん、日本文学研究者のロバート・キャンベルさんのほか駐日ベルギー大使らも参加した。パレードを前にステージへ登壇した馳浩知事は「北陸は同調圧力が強く、自分と違う人を排除したり認めないような空気もありますが、このよどんだ空気を我々の力で打ち破っていきたい」と意気込みを語り、自身もパレードに参加した。
雨上がりの空の下、参加者は多様性を示すレインボーフラッグやそろいの水色のTシャツを身に着け、沿道に向かって時折「ハッピープライド!!」と声を上げながら手を振った。一行は市中心部の「しいのき迎賓館」(同市広坂2丁目)を発着点に、金沢城公園周辺を約2時間かけて行進した。
パレード後、主催した一般社団法人「金沢レインボープライド」の共同代表の松中権さん(47)は、3年目にしてレインボーフラッグの意味を知る人が増えたことを実感したという。また、両親がコースの一部を一緒に歩いたことや、それを歓迎する周囲の人々の反応に触れ、「こういう温かい環境が北陸にもっと広がっていくと、今日ここに来ることを控えたような当事者も、ほっとした時間を過ごせる街になっていくんじゃないか」と話した。
夫婦で参加したアンミカさん…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル